今年の年明け早々に日本食品工学会様において、脱炭素に関して食品業界別GHG排出量の傾向と分析方法についての講演を行わせて頂きました。あまり人前で話すのは得意では無いのでかなり緊張しましたが、無事に終了いたしました。90分の講演でしたのでかなりのボリュームの資料を作る必要があり、これに結構時間がかかりました。色んなサイトからデータを取得して一つ一つグラフ化したので大変でした。ただ、これまで得た知識のアウトプットとしてちょうどよかったので、私にとっても意義深い講演でした。また、かなり本質的なことをお話させて頂きました。
https://secure01.blue.shared-server.net/www.jsfe.jp/academic/activity2.htm#250130
時間が短かったので概要のみとなってしまいましたが、もう少し掘り下げて話すと面白いかな、と思いました。様々なデータを集めて分析すると共に脱炭素社会とは何か?について解説しました。
脱炭素社会の本質とは、国家においては政治問題であり企業においては経済問題です。パリ協定で排出削減の合意がなされたことで環境問題が政治問題化し、企業にも排出削減が求められていることにより経済問題となり、経営に深くかかわってきています。これを見誤ると将来的に企業の業績が下がる可能性が高くなります。
温室効果ガスのサプライチェーン排出は業界により特徴があります。例えば自動車メーカーの排出はScope3のカテゴリ11の製品の使用による排出が大部分を占めています。これは、製造販売した車が化石燃料を使用することで大量の二酸化炭素が排出されるからです。食品メーカーではカテゴリ1の購入した製品の製造に伴う排出がサプライチェーン排出の約半分を占めています。もちろん、企業の形態により排出の割合は異なりますので、一概に言えませんが大企業の排出割合を集計して平均化した結果になります。この辺は以前書いた記事で詳しく解説しています。
他にも再エネ、原子力の現状やカーボンクレジット、カーボンプライシング、インターナルカーボンプライシングについてなど今後の変化にともないどういう仕組みとなるのか、概要を解説いたしました。他にも、各カテゴリの排出削減方法など基本的なことについて解説しました。
参加された方々が何かしら学ばれて今後の仕事に活かして頂ければ幸いに思っています。この記事を読んで、もし脱炭素について講演をして欲しい、というご依頼がございましたらお知らせください。